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スクリーニングセクションの編集

ここでは、スクリーニングセクションを構成する際に考慮すべき点を紹介します

良いスクリーニング項目を作ることは、少ない設問数で達成しなければならないことを考えると、難しい課題です。


回答者プロフィール - 説問の作成前に、まず、対象者を理解する必要があります。  ターゲット回答者を定義する回答者プロフィールを作成することが重要です。これは、年齢、職業、買い物履歴、意思決定権などの特性の組み合わせになるでしょう。スクリーニングでは、回答者プロフィールに当てはまらない人々を除外します。

パネルの前提条件:

  • B2C: 調査会社は回答者の基本的な属性情報(年齢、性別、地域など)のみが記録されていると想定してよいでしょう。– 調査会社は多くの場合、コンプライアンスのため、それ以上の情報を記録することはありません。
  • B2B: 基本的な属性と回答者の職業に関する高度な情報が記録されていると考えられる

説問と選択肢の設計 - Yes/Noの設問は避け、代わりに多肢選択式の設問の方が良いでしょう。例:

上記のような単純なYes/Noの説問ではなく、下記のような設問の方を推奨します。

この設問の方がより良いスクリーニングと多くの情報が取得できます。

不正行為者/クオリティーチェック - アンケート回答者の中には、報酬獲得のために、虚偽の情報を提供し、システムを不正に利用している人がいます。 このような不正行為者を特定し、データセットから排除できるような品質チェックを設定する必要があります。 
 
人口構成の再現 - 次に検討することは、「このサーベイはフィールド内の人口構成を再現するか」ということです。つまり、「受け入れサンプル」がフィールド内の人口構成と一致するようにバランスされている必要があるかどうかです。これは、B2Cサーベイでは、人口の意見をより正確に収集するためによく見られます。人口構成を実現するには、スクリーニングセクションに人口統計の説問が必要です。

米国の人口統計の代表的な説問:

  • 年齢
  • 地域
  • 性別
  • 人種
  • 収入
  • ヒスパニック系


15 question ルール -
スクリーニングセクションは長すぎてはいけません。ここでのベストプラクティスはスクリーニングセクションの設問を15個に制限することです。サーベイを配信する調査会社によって異なりますが、一般的に設問を15個回答した後に終了することがNGなため、該当回答者への追加料金を求められる可能性があります。

割付 - サーベイを作成する際、割付を考慮することも重要です。割付によって終了する回答者もほかの終了と同じ扱いになるため、ここでも15 question ルールが適用されます(割付によるフィルタリングは、最初の15問で実施する必要があります)。可能であれば、最初の15問の中にブランド認知度や使用に関する説問を入れてください。


終了パス - 調査する側は、対象となる回答者以外に、対象外の回答者のプロフィールに関心がある場合もあります。例えば、ある製品/サービス/ブランドの市場への浸透度を調査していると、これまでの説問から対象外とされた回答者の一部を興味深いと考えるかもしれません。これらの回答者を「終了パス」に誘導することができます。調査会社は通常、これらの少ない回答に対しては大きな金額は発生しませんが、常に透明性を確保し、それぞれの調査会社とコストの確認をすることが推奨されます。