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選択ベース・コンジョイント分析

異なる商品提供の組み合わせの比較から、商品機能の相対的な価値を決定する方法

選択ベース・コンジョイント分析(Choice-Based Conjoint、以下CBC)は、顧客が最も好む製品/サービスの特徴を決定するために使用されます。CBC分析では、回答者がすべてを「最も重要」と評価できるような従来の評価尺度ではなく、回答者に2~3のコンセプト構成の中から好みの製品提供を選択してもらいます。

CBCの設問はこのように見えます:

上の画像では、5つの属性(Attribute)で構成される2つの商品構成コンセプトがあり、各属性は最大6レベルまであります。

属性は、価格、期間、品質、速度など、製品やサービスのあらゆる特徴や側面を表すことができます。レベルは、各属性の中で可能なバリエーションを表します。例えば、スマートフォンの場合、「メモリーサイズ」を属性の1つとし、「32GB」「64GB」「128GB」の3つのレベルを設定することができます。


また、CBCの設問をループさせることで、製品構成を限定して回答者に見せることもできます。この設定により、より価値が高いと思われる製品コンセプトを選択する際に、トレードオフを評価するようになります。回答者の選択から、さらなる統計分析によって各特徴/属性の相対的な価値を決定することができます。

設定

IncQueryでは、CBCの設問を簡単に設定することができます。お客様のサーベイディレクターがコンジョイントを適切に動作させるために必要な設問、変数、ロジックを挿入します。お客様には、属性とレベルを入力し、デザインファイル(下記参照)をサーベイディレクターにお送りいただきます。

デザインファイル

デザインファイルは、CBC をセットアップする上で非常に重要な要素です。このファイルには、様々な製品コンセプトの構成において、属性とレベルがどのようにグループ化されるかが記述されています。CBC に登場する各製品コンセプトのグループ化は、データ分析のために重要であるため、このファイルは通常、専門家が作成します。デザインファイルを作成するためのリソースがない場合は、IncQuery チームにご相談ください。

よくある失敗例

CBC 分析は、一般的なランキングや尺度の設問よりも優れた基準のランキングを提供しますが、サーベイの回答疲労が高くなる可能性があります。商品コンセプトの数が多い場合、CDCの設問とループは、適切なデータセットを得るために何度も実行される必要があります。しかし、このように同じ設問を何度も繰り返すと、回答者が疲れてしまい、データの質が低下してしまう可能性があります。